ツール一覧 / AI活用ノート / おしゃれなサイトの動きの名前と作り方|よく見る演出10個と頼み方
スクロールで文字がふわっと出る、縦に回すと横に流れる、カーソルに丸がついてくる。おしゃれなサイトでよく見る10個の動きについて、名前、作り方(CSSだけか、GSAPなどが要るか)、スマホで動くか、AIや制作者への頼み方を1枚の表にまとめました。
結論: 動きの「名前」さえ分かれば、AIにも制作者にもそのまま頼めます。
- 下の早見表で、気になる動きの名前(英語名も)を探す
- 「CSSだけでできるか」「GSAPが要るか」を見て、どれくらい重いかを見当づける
- 依頼文は名前+道具+スマホのとき+動きを減らす設定のときの4点セットで書く
参考サイトを開いたクライアントに「こういう感じで」と言われる。スクロールすると、見出しが下からふわっと出てくるあれです。
名前が出てこないから検索もできない。AIにも「なんかふわっとするやつ」としか言えない。
MDN、GSAP、W3Cなどの公式ドキュメントをもとに、よく見る10個を整理しました。
この記事の10個は、動くきっかけで「スクロール・マウス・ページ移動・時間」の4つに分けられます。
ここでの名前は業界でよく使われる呼び方で、正式な用語ではありません。AIに頼むときは英語名も添えると通じやすくなります。
| # | よくある呼び名(英語) | 見た目 | 中身(何でできているか) | スマホ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | フェードアップ(scroll reveal) | 画面に入ると下からふわっと出る | Intersection Observer+CSS、またはCSSの animation-timeline: view() |
動く |
| 2 | テキストアニメーション(split text) | 見出しが1文字ずつ現れる | GSAPの SplitText | 動く |
| 3 | パララックス(parallax) | 背景と手前がずれて動く | GSAP ScrollTrigger の scrub、またはスクロール駆動CSS | 動く |
| 4 | 横スクロール(horizontal scroll) | 縦に回すと横に流れる | ScrollTrigger の pin+横移動 | 動く |
| 5 | マウスストーカー(custom cursor) | 丸がカーソルを追いかける | JavaScript | 動かない |
| 6 | ホバー演出(magnetic button など) | ボタンが寄ってくる・色が変わる | 色の変化などはCSSの :hover。寄ってくるマグネティックボタンは、JavaScriptでマウスの位置(mousemove)を読み、transformで動かす |
動かない |
| 7 | 追従ヘッダー(sticky header) | 見出しやメニューが上に貼り付く | CSSの position: sticky |
動く |
| 8 | スクロールスナップ(scroll snap) | 1画面ずつピタッと止まる | CSSの scroll-snap-type |
動く |
| 9 | ページ遷移(page transition) | ページの切り替えがふわっとつながる | View Transitions | 動く |
| 10 | マーキー・ロゴアニメ(marquee / Lottie) | 文字が流れ続ける、ロゴが動く | CSSの @keyframes、Lottie |
動く |
← 表は横にスクロールできます →
「マウスストーカー」は日本での呼び方です。英語なら「custom cursor」「cursor follower」。作例は英語で調べたほうが多く見つかります。

追従ヘッダー・スナップ・色が変わるホバー・マーキーはCSSだけ。フェードアップは全ブラウザ向けならIntersection Observer(JS)+CSS、マグネティック系のホバーもJSが要ります。文字分割と横スクロールはGSAPが近道です。
| 段階 | 入る演出 | 必要なもの |
|---|---|---|
| CSSだけ | 追従ヘッダー、スクロールスナップ、ホバー(色の変化など)、マーキー | CSSの数行 |
| JS・ライブラリ | フェードアップ(全ブラウザ向け)、文字分割、横スクロール、パララックス、マウスストーカー、マグネティックボタン | Intersection Observer、GSAPとScrollTrigger、またはJavaScript |
| 3D | 立体のモデル、粒子、画像のゆがみ | three.js など |
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GSAPは、こうした動きを作るためのJavaScriptのライブラリ(部品の詰め合わせ)です。

この1〜2年で一番大きな変化はここでした。2025年4月29日のGSAP 3.13で、商用でも無料になっています。「横スクロールはお金がかかる」という前提は、もう古い話です。
CSSだけのスクロール連動(animation-timeline)は、2026年10月時点でChrome 115以降とSafari 26で動きます。Firefoxの安定版はまだ未対応です。
あなたの案件が「全員に同じ見た目を届けたい」なら、今はGSAPかIntersection Observerが手堅いと考えています。
3Dの定番はthree.jsというライブラリです。

MITライセンスの無料ライブラリです。3D表現は一般に描画の負担が大きくなりがちなので、LPの1か所だけに使うなど、範囲を決めて入れると扱いやすくなります。

「ふわっとさせて」ではなく、名前・道具・スマホのとき・動きを減らす設定のとき、の4つを書きます。
そのままコピペできる依頼文を3つ置いておきます。
見出しをGSAPのSplitTextで1文字ずつ分割し、maskで下から出現させてください。
ScrollTriggerで画面に入ったときに1回だけ再生。
prefers-reduced-motion: reduce のときは動かさず、そのまま表示。
単体のHTMLファイルで。
実績セクションを横スクロールにしてください(縦スクロールで横に流れる)。
GSAP ScrollTriggerのpinを使用。横移動はease: "none"。
スマホ幅(768px未満)では横スクロールにせず、縦に並べるだけ。
カスタムカーソル(マウスストーカー)を付けてください。
@media (hover: hover) のときだけ有効にし、タッチ端末では何もしない。
動きはtransformだけで。
条件を足すほど、AIの1回目の出力をそのまま使える確率は上がります。
個人的に効くと見ているのは「スマホのときどうするか」の一行です。横スクロールは小さい画面だと窮屈になりやすく、ここを書くかどうかで手直しの量がかなり変わります。
まず試すだけなら、ClaudeのArtifacts(チャットの横で動くHTMLを表示する機能)で足ります。2026年10月10日時点では、Freeプランでも1ページのWebサイトを作れます。

CodePenなど他人のデモをもとに頼むなら、そのデモのライセンスも見ておきましょう。
マウス系の2つ(マウスストーカーとホバー)は、スマホでは基本的に動きません。
理由は単純で、タッチ画面にはカーソルも「上に乗せる(ホバー)」もないからです。
これは地味に見落としがちです。スマホからの閲覧が多いLPだと、マウスストーカーに力を入れても多くの人の目には入りません。Wixのヘルプにも、マウスエフェクトは「タッチスクリーン端末では再生されません」とはっきり書かれています。

あなたがノーコードで作りたいなら、Wixのこの設定画面で追従の強さ・方向・速度を選べます。コードなしで見た目を確かめられるので、まず雰囲気をつかみたい人に向いています。
重さの話は、Googleのweb.devが明快でした。
| 動かしたいもの | 使うもの |
|---|---|
| 移動・拡大・回転 | transform |
| フェード | opacity |
| 避けたいもの | top や left(遅くなりがち) |
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AIへの依頼文に「transformとopacityだけで」と一言足しておくと安全です。

チェックは2つ。「動きを減らす」設定の人には止める。5秒を超えて自動で動くものには停止ボタンを付ける。
さっきの依頼文に「prefers-reduced-motion のときは動かさない」を入れていたのは、このためです。最初から条件に入れておけば、あとで直さずに済みます。
Q. GSAPは有料ですか? 2025年4月29日から、プラグインも含めて無料です。商用利用も標準ライセンスの対象です(2026年10月10日時点)。
Q. ページの切り替えをふわっとさせるには?
View Transitionsという仕組みを使います。2026年10月時点で、同じページ内の切り替えはChrome 111、Edge 111、Firefox 144、Safari 18.0から対応しています。ページをまたぐ切り替えは、CSSの @view-transition で有効にします。
Q. CSSだけでスクロール連動を作ったのに動きません。
animation をまとめて書く書き方(ショートハンド)は、animation-timeline を初期値に戻してしまいます。animation-timeline は animation の後に書いてください。Firefoxの安定版で動かないのは、まだ対応していないためです。
次にやることは1つです。早見表から気になる動きを1つ選び、上の依頼文の名前の部分だけ差し替えて、AIに投げてみてください。
この記事は、Webサイトの動く部品集 AETHER Motion の制作チームが書いています。