ツール一覧 / AI活用ノート / Suno・UdioのBGMは動画に使える?商用利用条件を規約で確認
SunoとUdioで作った曲を動画のBGMに使ってよいか、両社の公式規約とヘルプを2026年9月11日時点で確認しました。Sunoは9月3日から商用利用の起点が「ダウンロード」に変わり、Udioは音声の書き出し自体が止まっています。
仮編集が終わって、あとはBGMを差し替えるだけ。Sunoで作った曲を書き出そうとしたら、残りダウンロード回数が表示された——2026年9月3日から、Sunoのダウンロードには月ごとの上限が入りました。
ここが今回の肝です。Sunoの商用利用は「有料プランで作ったか」ではなく「有料プランでダウンロードしたか」で決まります。 そしてUdioは、2026年9月11日時点で音声の書き出しそのものが止まっています。
納品物に使うなら Suno の Pro か Premier。個人で聴くだけなら無料枠で足ります。Udio は今、動画に載せる手段がありません。
条件が動いたのはこの1週間の話です。Sunoの利用規約は2026年8月10日に更新され、9月3日から効力を持ちました。同じ9月3日にダウンロード上限も始まっています。7月に読んだ記事の内容は、もう合っていません。
「おすすめ」を出す以上、基準を先に出します。見たのは4点だけです。
再生数や音質の良し悪しは、今回は見ていません。規約の話に絞ります。
| Suno | Udio | |
|---|---|---|
| 出力の所有権 | 有料プランに権利を譲渡すると規約に明記 | 「生成物の所有権は主張しない」とヘルプに明記 |
| 商用利用の条件 | 有料プラン契約中にダウンロードしたもの | 契約中に作ったもの。未契約ならクレジット表記が条件 |
| ダウンロード | 無料7回(生涯・非商用)/Pro 月20回/Premier 月60回 | 音声・動画・ステムとも無効化中 |
| クレジット表記 | 規約上の義務なし | 未契約ユーザーは表記が必要 |
| 公式料金(月額) | Free $0 / Pro $8 / Premier $24 | 公式サイトで最新をご確認ください |
| 動画納品に使えるか | 使える | 現状は書き出せない |
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※2026年9月11日時点。Sunoの料金は公式Pricingページの月額表示。


ここが今回いちばん誤解されやすいところです。結論から言うと、判定のタイミングは生成ではなくダウンロードです。
Sunoの規約は、無料・Basicのユーザーについて「you will only use such Outputs for your lawful, personal and non-commercial purposes」と書いています。個人的・非商用の範囲に限る、という意味です。一方でPro/Premierには「Suno hereby assigns to you all of its right, title and interest in and to any Output」——Sunoが持つ権利を譲渡する、とあります。
そのうえで、ヘルプセンターのFAQはこう書いています。「For any song that you download from the platform as a paying subscriber, you have the commercial rights to the music」。主語は download です。
右上のパターンについて、公式の記述が噛み合っていません。FAQは「支払っているユーザーがダウンロードした曲には商用権がある」と読めますが、別のヘルプ記事は「Subscribing to a Pro or Premier plan does not give you retroactive commercial use licensing for the songs made with a free plan by default」——無料プランで作った曲に遡って商用権は付かない、と書いています。同じ記事には「We may offer retroactive rights in certain cases, but this is not guaranteed」という但し書きもあります。
調べていて、ここは正直いちばん引っかかりました。食い違っている以上、納品物に回すなら有料契約に入ってから作り直すのが安全です。 生成のやり直しは数分、契約違反の指摘への対応は数週間かかります。
もう一つ。上限は過去にさかのぼって効きます。ヘルプは「Download limits apply to all music on Suno starting September 3, including songs created before that date」と書いています。8月に作った曲も、これから落とすなら枠を1消費します。
Udioの権利まわりは、読む限りシンプルです。ヘルプセンターに「We don't claim any ownership over the content you generate using Udio in response to your inputs」——所有権は主張しない、とあります。
未契約ユーザーには条件が一つ付きます。「you must indicate that the content was generated using Udio」。Udioで生成したものだと分かる表記を入れる必要があります。クライアント案件でエンドロールに「Made with Udio」を入れられるかは、発注側との合意しだいです。ここは先に確認しておく話だと思います。
問題は、その手前です。
Udioのヘルプには「Note that downloading of audio, video, and stems has been disabled」と書かれています。2025年10月29日のUMGとの提携に伴う変更で、11月3日から5日にかけて48時間の駆け込みダウンロード期間が設けられたきりです。
つまり、規約上は商用利用できるのに、ファイルが手元に来ません。動画編集ソフトに読み込めないBGMは、BGMとして機能しないんですよね。
Udioで曲を作ること自体は今もできますし、リミックスや延長も曲ごとの設定で許可・不許可を切り替えられます。ただ、2026年9月11日時点の動画制作の選択肢としては、Udioは候補から外れます。 過去に48時間の窓で落としてある曲があるなら、それは当時の条件の範囲で使える資産です。
ここからは数の話です。上限は曲数ではなく「ダウンロード回数」で数えます。
BGM制作では、1本の動画に合う曲を決めるまでに何度か生成して聴き比べます。その「選ぶ」工程でも枠は減ります。3〜4回落として1本決める、という感覚で見積もると、Proの月20回は動画5本前後。Premierの月60回で15本前後です。
枠を無駄にしない条件が2つあります。ヘルプによると、同じ曲を再度ダウンロードする場合「downloading it again in any format, doesn't count against your quota」——形式を変えて落とし直しても追加消費はありません。ステムも「All stems from a song are part of that song's single download」で、曲とステムをまとめて1回換算です。MP3とWAVの両方が要る案件でも、そこは追加で減りません。
料金を時間に置き換えると、Proの$8は1ドル150円で月1,200円ほど。フリー素材サイトを探し回る時間が月に20分縮めば、そのぶんは戻る計算になります。Premierとの差額$16は、月に10本以上BGMを差し替える人だけが払う意味を持ちます。
上限に達した場合は追加ダウンロードの購入ができる、とヘルプに書かれています。単価は公式サイトで最新をご確認ください。
読み進める中で、見落としやすいと感じた条項を挙げます。
著作権が発生する保証はない。 規約に「Due to the nature of machine learning, Suno makes no representation or warranty to you that any copyright will vest in any Output」とあります。Sunoが権利を譲ってくれることと、その曲に著作権が成立することは別の話です。第三者に無断使用された時に差し止められるか——ここは各国の著作権当局の判断次第で、Suno側は保証していません。
透かしとメタデータは触れない。 Sunoが出力に付ける「fingerprint, watermark or metadata」を除去・改変・迂回してはならない、と規約にあります。書き出したファイルのメタデータを一括で掃除する編集フローを持っている人は、そこだけ例外にしておく必要があります。
Remixは商用利用の対象外。 「Nothing in this paragraph permits commercial use of any Remix」。プランに関係なく、他のユーザーの曲をベースにした派生は商用に回せません。自分でゼロから生成したものと、Remixから育てたものを、ライブラリ上で見分けられるようにしておくと後で困りません。
なお、上限導入の理由についてSunoは「bad actorsが音楽を大量に書き出しにくくするため」「意図を持った音楽制作にプラットフォームが使われるようにするため」と説明しています。ストリーミングへの大量投稿対策という文脈です。作り手側からすると納得しにくい変更で、Trustpilotには「I paid for what's essentially unlimited use, and halfway through the year the company unilaterally slashes what you receive, with zero compensation」(2026年9月6日、星1)という投稿がありました。同じく星1のレビューには「Premier now includes only 60 song downloads per month, even though it still gives you 10,000 generation credits」(2026年9月1日)という指摘も見られます。生成クレジットと書き出し枠が別勘定になった点は、確かに分かりにくいと感じました。
Q. 無料プランで作った曲を、YouTubeの収益化している動画に使えますか。 Sunoの規約は無料ユーザーの利用を非商用に限定しており、試用ダウンロードについても「Trial downloads are not eligible for commercial use」と明記されています。収益化チャンネルに載せるなら有料プランで作り直す形になります。
Q. 解約したら、それまでの曲は使えなくなりますか。 Sunoのヘルプには「you retain the rights to the songs you made while subscribed, even after the subscription is canceled」とあり、契約中に得た権利は解約後も残ります。ただし新しくダウンロードすることはできなくなります。納品予定の曲は、解約前に落としきっておくのが安全です。
Q. クライアントに「AIで作った曲」と伝える必要はありますか。 Sunoの規約には表記義務の記述がありません。ただしSuno側が「Outputがサービス経由で生成されたことを公に示す」権利を留保している点は押さえておくべきです。Udioは未契約ユーザーにクレジット表記を求めています。いずれにせよ、発注側との事前合意の対象にしておく話だと思います。
Q. Udioのダウンロードはいつ戻りますか。 再開時期について、公式ヘルプに明示された日付は見当たりません。UMGとの共同プラットフォームは2026年を目標とされています。Udioの公式サイトで最新をご確認ください。
Q. ステムを別々に落とすと枠を消費しますか。 しません。曲とそのステムをまとめて1ダウンロード扱いです。
次にやることを1つだけ挙げるなら、今月の納品予定本数を数えて、Proの20回で足りるかを確かめることです。足りなければPremier、5本未満ならProのままで足ります。