ツール一覧 / AI活用ノート / 参考サイトのデザインをAIで再現する手順|真似してよい所と差し替える所
参考サイトのデザインをAIで再現したいWeb制作者向けです。真似してよいのは構造と手法で、文言・画像・ロゴ・コードは差し替えます。その線引きを先に整理し、参考URLから構成メモを書き出してClaude Designやv0に組ませる手順と、公開前の差し替えチェックをまとめました。
結論: 参考サイトから借りるのは「構造と手法」だけです。文言・画像・ロゴ・コードは全部自分のものにします。
- これから作り始めるなら → 参考URLを見ながら、構成メモを自分の言葉で書く
- AIに頼む段階なら → スクショではなく、構成メモと自分の文言・素材を渡す
- 公開直前なら → 文言・画像・ロゴ・OGPの差し替え漏れを確認する
クライアントから「このサイトみたいな感じで」とURLが届く。AIに貼れば、一発で似たものが出そうです。
でも、どこまで似せていいのか分からなくて手が止まる。ここ、迷いますよね。
線を引く場所は、思ったよりシンプルでした。著作権の公的な解説とAIツールの公式ドキュメントをもとに、手順にまとめます。
段組み・情報の並び・動きの手法は参考にしてよい。文章・写真・ロゴ・コードは差し替えます。
根拠は著作権の基本です。著作権情報センターによると、アイデアや技法は著作物ではありません。具体的に表現されて初めて、著作物になり得ます。
「誰が表現しても同じようになってしまうような《ありふれた表現》」も、創作的な表現ではないとされています。
| 区分 | 具体例 | 理由 |
|---|---|---|
| 参考にしてよい | セクションの並び、段組みの型、余白の取り方、配色の傾向(明るさ・色数)、明朝かゴシックか、フェードインなどの動きの手法 | アイデア・手法・ありふれた表現は著作物に当たらない |
| 差し替える | 文章・キャッチコピー、写真・イラスト・アイコン、ロゴ・サービス名、独自の絵柄、HTML/CSS/JS | 具体的な表現そのもの。ロゴやサービス名は商標の問題にもなる |
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ただ、「レイアウトなら何でも自由」ではありません。特徴の強い構成をまるごと写して手直ししただけだと、翻案権の問題が残ります(著作権法27条。元の作品を変形して使う権利です)。
個人的な目安は、「参考サイトを3本混ぜても、まだ1本に見えるか」。1本に見えるなら寄せすぎです。
URLを上から順に見て、セクションごとに「役割・型・要素・余白・動き」を自分の言葉で1行ずつ書きます。
架空の焼き菓子店のLPで書くと、こうなります。参考サイトの文言は1文字も写しません。
| # | 役割 | レイアウトの型 | 要素 | 余白感 | 動き |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 第一印象 | 全幅写真+左下に短い見出し | 見出し・ボタン1つ | 広い | 写真がゆっくり拡大 |
| 2 | 信頼 | 3列カード | 数字+短い説明 | 普通 | 下からフェードイン |
| 3 | 商品 | 横スクロールのカード | 写真・名前・価格 | 狭め | なし |
| 4 | 予約 | 中央1列 | フォーム | 広い | なし |
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このメモ作りが、手順の中で一番時間を食います。
それでも、「なぜこの順番なのか」をここで言葉にしておくと、クライアントへの説明にそのまま使えます。地味ですが、一番もとが取れる工程だと思います。

スクショは見た目が寄りすぎやすく、責任も入力した側に残ります。メモなら「型」だけが伝わります。
| 渡すもの | 出てくるもの | 規約・法律の面 |
|---|---|---|
| 参考サイトのスクショ | 色・文字・写真の雰囲気まで寄りやすい | 入力した物の責任は利用者側 |
| 構成メモ+自分の素材 | 型だけ借りた、自分のブランドの画面 | 他社の表現をそもそも渡さない |
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Anthropicの利用規約(2025年10月8日発効版)には、「You are responsible for all Inputs you submit to our Services」とあります。入力した物の責任は使う側にある、という意味です。
文化庁も、生成AIと著作権については判例・裁判例の蓄積がないとしています。
Claude Designのヘルプでは、競合製品のスクショも参考資料としてアップロードできると案内されています。一方、Webキャプチャ機能の説明は「your website」(自分のサイト)の要素を取り込む、です。
なので、使い分けはこう考えるのが一番すっきりします。

構成メモ+ブランド情報+自分の文言を渡し、ヘッダーから1セクションずつ組ませます。
| 2026-10-11時点 | Claude Design | v0 |
|---|---|---|
| 無料で使えるか | Freeプランから使える | Free $0(1日7メッセージまで) |
| 有料プラン | Claudeの有料プランに含まれる | Plus など(金額は公式の料金ページで確認) |
| 渡せるもの | スクショ・画像・既存の素材、文書、コードのリポジトリ | テキスト、スクショ、Figmaファイル |
| 出力 | zip・PDF・PPTX・HTMLなど。Claude Codeへ引き渡し可 | コード(Vercelに公開可) |
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選び方の基準:無料で始められるか、何を渡せるか、どこに書き出せるかの3点で比べました。資料も一緒に作るならClaude Design、すぐコードにしたいならv0が合います。
Claude Designは2026年4月17日に発表されました。始め方は2通りです。
/design と打つ単体版の claude.ai/design は、2026年12月14日に終了する予定です。今のうちに会話側の入口に慣れておくと安心です。

v0のPlusなど有料プランの金額は変わることがあるので、契約前に公式の料金ページで最新をご確認ください。
試すだけなら、Freeの1日7メッセージで足ります。1日1セクションずつ組めば十分進みます。

渡すプロンプトのひな形を置いておきます。v0の公式ガイドも「The more specific your prompt, the better the results.」としていて、大きなものは少しずつ組むよう勧めています。
次の構成メモに沿って、ヘッダーとセクション1だけを作ってください。
・ブランド:焼き菓子店「(店名)」。色 #2F3A2E / #F4EFE6、見出しは明朝体
・トーン:落ち着いた、手書きの温かさ
・セクション1:全幅写真+左下に見出し、ボタン1つ。余白は広め
・見出し文:「(自分で書いた文)」 ボタン文:「(自分で書いた文)」
・写真:添付の自店舗の写真を使う
特定の既存サイトに似せる必要はありません。
コツは、全セクションを1回で頼まないこと。ヘッダー→セクション1→セクション2と分けます。
v0はプロンプトを10個まで順番待ちにできます。メモの行をそのまま並べて投げても進みます。

漏れるのは画面より、metaタグ・alt・ファビコンのような「見えない所」です。
仮置きのつもりの写真でも、業務で使った時点で「私的使用」には当たりません。著作権情報センターも、個人で使う場合でも業務目的のコピーは私的使用の複製にならない、と説明しています。
地味に見落としがちなのがOGP画像です。開発中の仮画像のまま公開されやすく、SNSで共有されて初めて気づくパターンになりがち。公開前に、シェア確認ツールで一度見ておきます。
文章を少し言い換えれば使えますか? 言い換えても、元の文を変形して使う「翻案」の問題が残ります。短いキャッチコピーは通常保護されないとされますが、一概には言えません。最初から自分で書くのが早くて確実です。
参考サイトのHTML/CSSを持ってきて手直しするのは? コードも著作物になり得るので、丸ごとのコピーは避けます。構成メモをもとにAIに一から書かせれば、同じ見た目の型は作れます。
AIが作ったデザインは自分のものになりますか? Anthropicの規約は、出力の権利を「if any」(もしあれば)という条件付きで利用者に譲るとしています。あわせて、出力の正確さは自分で確かめるよう求めています。納品前の確認は、人の手で行う前提にしておきます。
次にやることは1つです。 手元の参考URLを1本開いて、構成メモの表を4行だけ埋めてみてください。
個別の案件で判断に迷う構成や表現があれば、弁護士などの専門家に相談してください。
この記事は、Webサイトの動く部品集 AETHER Motion の制作チームが書いています。