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Gemini画像生成Nano Bananaの文字入れ・修正指示の型|料金と規約

2026-09-09画像生成読了 約8分

Geminiの画像生成(Nano Banana)で文字入れと部分修正を安定させる指示の型を、公式ドキュメントの記述をもとに整理しました。モデル別の1枚あたり単価、可視透かしの扱い、納品物に使う前に確認すべき規約もまとめています。

バナーが上がってきて、クライアントから「日付だけ1日ずらして」と返ってきた。画像生成で作ったやつです。作り直したら、全体の構図が微妙に変わって戻せなくなった——このパターン、心当たりありませんか。

Geminiの画像生成(通称 Nano Banana)は文字入れが実用域に入ったと言われますが、詰まるのはたいてい「文字が出るか」ではなく「直したい1箇所だけを直せるか」のほうです。公式ドキュメントの記述をもとに、指示の型と、その前に決めておくモデル選びを整理しました。

この記事の結論

結論から3行。

  • クライアント納品の版下で文字を入れるなら Nano Banana Pro(gemini-3-pro-image)。1枚あたり約20円(1K/2K)。
  • 社内資料・ラフ・大量生成なら Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image)。1枚あたり約10円(1K)。
  • ただし納品前に、可視透かしと入力データの扱いを確認してください。 ここが一番引っかかります。
この記事の目次
  1. モデルは何を基準に選ぶか
  2. 文字入れは「4つ」を書き分けると安定する
  3. 修正指示は「どこを・どう・それ以外は触るな」
  4. 納品前に確認しておくこと(透かし・規約・入力データ)
  5. いくらかかるのか(2026年9月9日時点)
  6. よくある質問
  7. この記事のまとめ

モデルは何を基準に選ぶか

選ぶ基準を先に出します。順位を付ける前に基準を書かないと、ただの推しになるので。今回は次の4つで見ました。

  1. 文字の正確さ(公式が「テキストレンダリング」をどう説明しているか)
  2. 1枚あたりの単価
  3. 出せる解像度
  4. 渡せる参照画像の枚数
何に使うかでモデルを決める この画像は誰に渡すか クライアントに納品 文字の精度が最優先 Nano Banana Pro 案出し・社内共有 枚数を回したい Nano Banana 2 アプリに組み込む 単価を下げたい Nano Banana 2 Lite Proは1K/2Kが同額。まず2Kで出して足りなければ4K、が無駄が少ない
モデル モデルID 解像度 参照画像 1枚あたり(1K)
Nano Banana Pro gemini-3-pro-image 1K / 2K / 4K オブジェクト6+人物5 約20円
Nano Banana 2 gemini-3.1-flash-image 512px / 1K / 2K / 4K オブジェクト10+人物4+スタイル3 約10円
Nano Banana 2 Lite gemini-3.1-flash-lite-image 1K のみ 合計14枚 約5円
Nano Banana(旧) gemini-2.5-flash-image — — 約6円

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※2026年9月9日時点の公表価格を1ドル150円で換算した概算です。為替と改定で変わります。旧モデルはLiteへの移行が案内されています。

文字入れは「4つ」を書き分けると安定する

この章を読むと、文字が化ける指示と化けにくい指示の差が分かります。公式ドキュメントは、テキスト入りの画像で明示すべき要素として、書体の雰囲気・入れる文字そのもの・全体のデザイン方針・配色を挙げています。ポイントは書体で、フォント名で指定するのではなく、見た目を言葉で説明するよう勧めている点です。

文字入れの指示に入れる4要素 1. 書体を「描写」する 太いサンセリフ、角が丸い、など 2. 文字列を丸ごと書く 「秋の内覧会 10月4日(土)」 3. デザインの方向 余白広め、写真は下1/3、など 4. 配色 背景の色と文字色を別々に指定 キーワードの羅列ではなく、1本の文章で説明するほうが制御しやすい

指示の型は、こうなります。

弱い指示

おしゃれなセール告知バナー、日本語、秋

型に沿った指示

縦長のセール告知バナーを作ってください。上半分に余白を大きく取り、太くて角の丸いサンセリフ体で「秋の内覧会 10月4日(土)」と大きく入れます。その下に細い書体で小さく「予約制・完全無料」。背景は落ち着いた生成り色、文字は濃い茶色。写真は使わず、幾何学的な図形だけで構成してください。

長い、と思うかもしれません。ただ公式は一貫して「具体的な記述ほど制御できる」「キーワードの羅列を避け、説明的な文章にする」という方針を示しています。あと1行足すか、出し直しを3回やるか、という比較です。

日本語については、Gemini 3.x系の画像モデルが最適に動作する言語として ja-JP が明記されています。ここは以前と状況が違うところです。

修正指示は「どこを・どう・それ以外は触るな」

冒頭の「日付だけ直して」の話です。公式ドキュメントは、マスク画像を用意する代わりに会話でマスクを定義する方法(セマンティックマスキング)を示しています。ポイントは、変えない範囲を明示的に書くこと。ドキュメントの表現でも「それ以外は完全にそのまま」に相当する指定を入れています。

修正指示の3点セット どこを 中央下の日付テキスト 位置+種類で特定 どう 10月4日→10月5日 書体と大きさは維持 それ以外は触るな ここを書き忘れると 構図ごと変わる 続きの修正は previous_interaction_id で同じ会話を継続すると前提が引き継がれる

書き直しになりやすい指示

日付を10月5日にして

部分修正として通りやすい指示

この画像を使って、中央下にある日付の文字だけを「10月5日(日)」に変更してください。書体・文字サイズ・色・位置は元のままにします。背景、上部の見出し、余白、その他の要素はすべて完全にそのまま保持してください。

もうひとつ効くのが、多ターンでの編集です。ドキュメントは previous_interaction_id を使って会話を継続する形を推奨しています。毎回ゼロから指示を書き直すより、同じ流れの中で「もう少し明るく」「ロゴを右下へ」と積み上げるほうが、前提が保たれます。

なお、Firebase側のドキュメントにはマスク画像を使った編集はサポートされない旨が示されています。Photoshopの選択範囲のような厳密な指定はできない、と考えておくのが安全です。それと、画像が生成されずテキストだけ返ってくることがあるとも明記されています。バッチ処理を組むなら、この分岐のハンドリングは最初から入れておいたほうがいいです。

納品前に確認しておくこと(透かし・規約・入力データ)

ここが、機能紹介ではあまり書かれない部分です。

可視の透かしが残るかどうか 無料 / Google AI Pro 階層 Gemini のスパークルが画像に残る そのままの納品には向かない Google AI Ultra / AI Studio 可視の透かしは付かない Nano Banana Pro について公表 SynthID(見えない電子透かし)はどの経路でも常に入る AI生成であることを示す仕組み。外す前提で設計しない

透かし。 見えない SynthID は、生成・編集されたすべての画像に埋め込まれると公表されています。加えて、Nano Banana Pro については、無料および Google AI Pro 階層のユーザーが生成した画像には目に見える Gemini のスパークルを残し、Google AI Ultra 契約者と Google AI Studio では可視の透かしを外す、と説明されています。「Geminiアプリで作った画像をそのまま納品したら見慣れないマークが入っていた」は、ここが原因になります。

規約。 Gemini API の追加利用規約では、生成物についてGoogleは所有権を主張しないと明記されています。同時に、同一または類似のコンテンツが他のユーザーにも生成され得ることを利用者が了承する形になっており、生成物の利用責任は利用者側にあります。ロゴやシンボルマークのように「他と被らないこと」が価値の中心にある成果物には、この性質は正面からぶつかります。バナーの背景や挿絵と、ロゴは分けて考えたほうがいいです。

入力データ。 同じ規約で、無料枠(Unpaid Services)では送信内容と応答が製品改善に利用され、人がレビューする場合があるとされ、機密情報や個人情報を送らないよう明記されています。有料利用ではプロンプトと応答を製品改善に使わないとされています。クライアントの未公開素材を無料枠に投げるのは、ここに引っかかります。

いくらかかるのか(2026年9月9日時点)

API経由の画像生成モデルには無料枠がありません。試すだけなら Gemini アプリや AI Studio から触れますが、コードから叩くなら請求先の設定が要ります。

用途 モデル 解像度 1枚 20枚
納品用の版下 Pro 1K/2K 約20円 約400円
納品用の大判 Pro 4K 約36円 約720円
案出し Nano Banana 2 1K 約10円 約200円
サムネ量産 Lite 1K 約5円 約100円

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※公表価格を1ドル150円で換算した概算。バッチ処理を使うと概ね半額になります。

時間に置き換えると分かりやすいです。バナー1本の文字修正を手作業で15分やるなら、案出し20枚で200円は、15分を1回節約できれば十分に釣り合います。逆に、月に数枚しか作らないなら、API連携を組む工数のほうが高くつきます。Geminiアプリで完結させるほうが早いです。

レート制限は、無料枠・Tier 1〜3 の階層制で、階層は課金実績で自動的に上がります(Tier 2は累計100ドル+初回支払いから3日、Tier 3は累計1,000ドル+30日)。モデル別の具体的な上限値は AI Studio の画面で確認する形になっています。日次で数千枚回すバッチを組むなら、この階層は先に見ておいてください。

よくある質問

Q. 日本語の文字入れは実用になりますか。 公式ドキュメントは、Gemini 3.x系の画像モデルが最適に動作する言語として ja-JP を挙げています。ただし「化けない」と保証されているわけではありません。文字量が多い版下ほど、生成後に必ず目視で1文字ずつ確認する工程を入れてください。

Q. Geminiアプリだけで仕事に使えますか。 可視の透かしの扱いが契約プランで変わるので、納品物に使うならそこを先に確認してください。Proモデルは Google AI Pro / Plus / Ultra 向けとされています。

Q. 生成した画像をクライアントに納品していいですか。 Googleは生成物の所有権を主張しないとしていますが、類似コンテンツが他者にも生成され得る点と、利用責任が自分側にある点は規約に明記されています。ロゴなど独自性が要件になるものは避け、使う場合は生成AIを使った旨をクライアントと合意しておくのが無難です。

Q. Photoshopのマスクのように範囲を指定できますか。 マスク画像を使った編集はサポートされていません。文章で対象を特定し、「それ以外は完全にそのまま」と書く形になります。ピクセル単位の精度が要る修正は、生成後に画像編集ソフトでやったほうが早いです。

この記事のまとめ

次にやることを1つだけ挙げるなら、手元にある過去のバナー1枚で「文字だけ差し替え」の指示を書いてみることです。保持範囲を書いた場合と書かない場合を並べると、この記事の話は10分で腑に落ちます。

出典

  1. Nano Banana image generation | Gemini APIGoogle(Google AI for Developers) / 2026-09-09参照
  2. Gemini Developer API PricingGoogle(Google AI for Developers) / 2026-09-09参照
  3. Gemini API Additional Terms of ServiceGoogle / 2026-09-09参照
  4. Nano Banana Pro: Gemini 3 Pro Image model from Google DeepMindGoogle / 2026-09-09参照
  5. Developers can build with Nano Banana Pro (Gemini 3 Pro Image)Google / 2026-09-09参照
  6. Build with Nano Banana 2, our best image generation and editing modelGoogle / 2026-09-09参照
  7. Generate and edit images using Gemini | Firebase AI LogicGoogle(Firebase) / 2026-09-09参照
  8. Rate limits | Gemini APIGoogle(Google AI for Developers) / 2026-09-09参照
  9. Gemini の画像生成(Nano Banana 2)Google / 2026-09-09参照