ツール一覧 / AI活用ノート / AIでFAQページを作ってみた|Claudeのプロンプトと構造化データ
お客様の問い合わせメモ10件をClaudeに渡し、FAQページとJSON-LDを作りました。1回目のつまずきと直し方、コピーして使えるプロンプト、2026年5月にFAQリッチリザルトが終わった後の構造化データの扱いをまとめています。
結論: AIには「文章だけ」を作ってもらい、HTMLとJSON-LDは同じデータから組み立てるやり方が、一番ずれにくいと分かりました。
- メモを貼る前に → 名前・電話番号・住所を消す
- 頼むときは → 「メモに無いことは足さない。あいまいな所は要確認に出す」と書く
- 構造化データを入れても → Google検索にQ&Aは表示されない(2026年5月7日で終了)
工務店の電話メモ10件だけをClaudeに渡して、FAQページを作ってもらいました。試したのは2026年10月16日で、モデルはClaude Sonnetです。
一文だけで頼んだ1回目は、メモに無い説明が1文足されました。見積もりのトラブルにつながりかねない種類の文です。
プロンプトを2回直したら(実験1→実験2のプロンプトA→実験5のプロンプトB)、そのまま公開前の確認に回せる形になりました。
同じメモで頼み方を3通り試し、ほかに「更新」と「仕様の質問」も1回ずつ頼みました。
材料は、架空の工務店「やまと住建(埼玉県川越市)」の問い合わせメモ358字です。電話を受けた人の走り書きに似せて、口語のまま書いてあります。
【問い合わせメモ(架空:やまと住建/埼玉県川越市の工務店)】
・見積もりってお金かかる?→無料。現地調査も無料
・坪単価いくら?って電話多い→仕様で全然違う。うちは大体65〜85万(本体のみ)
・土地まだ無いけど相談していい?→OK、不動産屋と一緒に探せる
・工期どれくらい→着工から引渡しまで4〜5か月。打合せ入れると全体で8か月くらい
・ローンの相談→提携銀行あり、FPの無料相談月2回
・保証は?→構造躯体と雨漏り10年(法律)+うち独自で最長30年延長(有償点検条件)
・川越以外も建てる?→車で1時間圏内。所沢、坂戸、鶴ヶ島、ふじみ野あたり
・モデルハウス見れる?→土日予約制。平日も相談可
・リフォームもやる?→やる。水まわり、外壁、断熱改修
・アフター点検→引渡し後 3か月、1年、2年、5年、10年

| プラン | 料金(2026年10月17日時点) |
|---|---|
| Free | $0 |
| Pro | 月払い$20(年払いなら月$17) |
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公式の料金ページによると、Freeでもファイル作成とArtifactsが使えます。FAQが10件程度なら、まずFreeで試して足りるか確かめれば十分です。
書き足されました。ページはきれいでしたが、メモに無い「付帯工事費や諸費用は含まれておりません」が入っていました。
1回目に使ったのは、この一文だけです。
以下はお客様からの質問メモです。これをもとに、ホームページに載せるFAQページを作ってください。FAQPageの構造化データ(JSON-LD)も付けてください。

| 見たところ | 結果 |
|---|---|
| 応答時間 / 出力 | 50.2秒 / 5,838字 |
| 画面とJSON-LDの文面一致 | 10問中10問 |
| メモに無い書き足し | 坪単価の回答に1文 |
| そのほか | 保存しようとして止まり、説明文つきで返ってきた |
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Claude自身も、回答の最後で「書き足しました」と申告していました。
それでも工務店のFAQで、この1文が勝手に入るのは避けたいところです。「含まれない」と書いた以上、お客様はその前提で見積もりを読みます。
もう1つ気になったのが、「公開前にリッチリザルト テストで確認を」という案内です。FAQのリッチリザルト(検索結果にQ&Aが出る表示)は、もう終わっています。詳しくは後半で書きます。

条件を7つ足したら、書き足しは0件。代わりに「要確認」が12件出てきました。
これを「プロンプトA」と呼びます。
あなたは工務店サイトのWeb担当です。下の【質問メモ】から、ホームページに載せるFAQページを1枚のHTMLで作ってください。
# 守ること
1. メモに書かれている事実だけを使う。金額・期間・条件・地名を足したり、言い切りを強めたりしない(例:「本体のみ」を「付帯工事・諸費用は含まない」と言い換えるのも、メモに無いので禁止)
2. メモだけでは意味があいまいな所は、回答文で推測せず、HTMLの最後に <!-- 要確認: ... --> のコメントで列挙する
3. 質問文はお客様が検索しそうな言い方(「〜ですか?」)、回答は1〜3文・です/ます調
4. 画面に表示するQ&Aと、FAQPageのJSON-LD(<script type="application/ld+json">)の質問文・回答文は一字一句同じにする。回答は <p> 1つにまとめる(JSON-LDとずらさないため)
5. JSON-LDは @context, @type:FAQPage, mainEntity[ {@type:Question, name, acceptedAnswer{@type:Answer, text}} ] の形
6. 回答は最初から読めるように、開閉式にはしない(<details>を使わない)。スマホ幅390pxで読みやすいCSSを<style>に入れる。外部ファイル・JavaScriptは使わない
7. ファイルには保存しない。返答は ```html から始まるコードブロック1つだけ。前後に説明文を書かない
【質問メモ】
あなたが工務店以外なら、1行目の「工務店サイト」を自分の業種に変えるだけで使えます。

要確認のコメントで特に鋭かったのは、次の2つです。
どちらも、電話を受けた本人なら気づかないあいまいさです。個人的には、FAQの下書きより、この質問リストのほうが役に立つと感じました。
ただ、今度はメモの口調が残りました。たとえば「所沢、坂戸、鶴ヶ島、ふじみ野あたりです。」です。「足すな」を強く書くと、言い換えまでしなくなります。
「アプリの特性上、「速く広く叩き台を作る→人が最終チェック」というワークフローが最も効果的だと感じています。」 — note(企業の公式アカウント)の記事(2025年10月)
AIには質問と回答の文章だけをJSONで作ってもらい、そこから機械でHTMLとJSON-LDを組み立てます。2か所の文面が、作りの上でずれなくなります。
その前に、別の方法も試しています。できたページをClaudeに渡して、「坪単価を70〜90万円に」「質問を1つ追加」と頼みました。結果は11問すべて、画面とJSON-LDがそろっていました。
とはいえ、試したのは1回だけです。FAQは何度も直すページなので、毎回そろうとは当てにしたくありません。そこで文章とコードを分けました。
これが「プロンプトB」です。
下の【質問メモ】を、ホームページのFAQ用の「質問と回答」に整えてください。コードやHTMLは作らず、文章だけを作ります。
# 守ること
1. メモに書かれている事実だけを使う。金額・期間・条件・地名を足したり、言い切りを強めたりしない
2. 質問文はお客様が検索しそうな言い方(「〜ですか?」)。回答は1〜3文・です/ます調。メモの口語(「あたり」「くらい」「うち」)はお客様向けの言い方に直す。ただし意味は変えない
3. メモだけでは意味があいまいな所は、回答で推測せず "check" に書く(無ければ空文字)
4. 返答は次の形のJSON配列だけ。前後に説明やコードブロックの印(```)を付けない。ファイルには保存しない
[{"q":"質問文","a":"回答文","check":"要確認の内容"}]
【質問メモ】
効いたのは2番目です。「足さない」と「言い方は直す」を分けて書きました。口調はこう変わっています。
| 対象エリアの回答 | |
|---|---|
| 実験2 | 所沢、坂戸、鶴ヶ島、ふじみ野あたりです。 |
| 実験5 | 目安は、車で1時間ほどで行ける範囲です。所沢市、坂戸市、鶴ヶ島市、ふじみ野市などが該当します。 |
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返ってきたJSONは、そのまま読み込めました。10問中9問に要確認(check)が付いています。
それでも、リフォームの回答に「など」が1語足されていました。メモは3つ挙げただけです。check欄には「すべてか、一部の例か」と書かれていたので、決めるのは人です。
あなたがコードを書かないなら、出てきた質問と回答を無料ツール(tools.novamor.jp/faq/、当メディアの運営会社が出している自社ツールです)に貼れば、同じJSON-LDが作れます。組み立て方をそろえて比べたところ、中身もキーの順番も同じでした。

ツール画面には「検索結果にQ&Aが折りたたみで表示されることがある」という説明がまだ残っています。2026年5月7日からは表示されません。
ある個人ブログ(2023年8月)でも、FAQのHTMLを貼って「これを構造化データにしてください」と頼むだけで、すぐに生成できたと紹介されていました。
AIではなく、自分のCSSでつまずきました。text-indent をやめてgridにしたら直りました。
「Q.」「A.」の後ろで2行目以降をそろえようと、text-indent:-2em を使いました。すると、2行目以降が1行目の文頭より左にはみ出しました。

.qa h2,.qa p{display:grid;grid-template-columns:1.8em 1fr;margin:0}
.qa h2{font-size:1rem;margin-bottom:8px}
.qa h2::before{content:"Q.";color:#b5562b}
.qa p::before{content:"A.";color:#777}

スマホ幅では、「か?」「す。」だけが次の行に落ちる所がまだ残っています。
FAQPageのJSON-LDを入れても、2026年5月7日以降はGoogle検索にQ&Aが出ません。この終了は、Claudeの答えには入っていませんでした。
ウェブ検索なしで「今のGoogleの扱いを日付つきで」と聞きました。2023年8月の「政府・医療サイトだけに限定」までは正しい答えでした。
ただ、2026年の表示終了には触れず、すでに削除された説明ページを見るよう案内されました。「最新の仕様は確認していません」と自分から断っていたのは誠実だと思います。
仕様の「いま」は、Google検索セントラルの更新履歴で確かめるのが確実です。

| 気になること | Googleの公式の説明(2026年10月17日時点) |
|---|---|
| 検索結果にQ&Aは出る? | 出ない(2026年5月7日以降) |
| 前から入れているコードは? | 使われなくなった構造化データは残しても問題ない(2023年のブログ) |
| AIによる概要に必要? | 「特別な schema.org の構造化データを追加する必要もありません」 |
| 入れるなら守ること | ページに表示されるテキストと一致させる。見えない内容はマークアップしない |
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Search Engine Journalは、リッチリザルトテストも2026年6月にFAQへの対応をやめる予定だと伝えています。JSON-LDの形を確かめたいなら、schema.orgの検証ツールが使えます。

それでもFAQページは作る価値があります。効果として語られているのは、検索での見え方より、電話やメールが減ることのほうです。
「このページがかなり読まれている上に、よくある質問ページを作ったおかげで、お問い合わせが減りました。」 — ブログ記事(2026年7月)

名前・電話番号・住所・メールアドレス・物件の所在地は消してから貼ってください。FAQに要るのは「質問」と「答え」だけです。
| 貼る前にやること | 例 |
|---|---|
| 個人を特定できる情報を置き換える | 「〇〇様」「(住所)」 |
| 個別の見積金額をぼかす | 全体の目安に書き換える |
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Claudeの学習まわりは、次の点を押さえておけば足ります。
個人情報保護委員会の注意喚起(令和5年6月2日)は、事業者が個人情報を含むプロンプトを入れるとき、利用目的の範囲内かを十分確かめるよう求めています。本人の同意なしに入れるなら、提供事業者が機械学習に使わないことの確認も必要です。先に消しておけば、この確認の手間ごと減らせます。
無料プラン、長いFAQ、開閉式の作り方の3つです。
| 質問 | 答え |
|---|---|
| 無料のClaudeでもできますか? | 公式の料金ページによると、Freeでもファイル作成とArtifactsが使えます。量が多いと、約5時間ごとの利用上限に当たることがあります |
| 質問が多い長いFAQでもいけますか? | 何回かに分けて頼み、最後にまとめれば大丈夫です。プロンプトBのJSON形式なら、配列をつなぐだけで済みます |
| 開閉式(アコーディオン)にはJavaScriptが要りますか? | 要りません。<details> と <summary> で作れます。同じ name を付けると、1つ開くと残りが閉じます。この動きは対応ブラウザを実機で確かめてください |
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メモは消して渡し、文章だけ作らせ、要確認は人が決める。この3つで足ります。
まずは今週の電話メモを10件集めて、プロンプトBに貼ってみてください。返ってきた要確認のリストが、そのまま社内で確かめる項目になります。
この記事は、Webサイトの動く部品集 AETHER Motion の制作チームが書いています。