ツール一覧 / AI活用ノート / Claude ProjectsとChatGPT Projectsの使い分け|資料の渡し方
同じ資料をまとめて渡すとき、ChatGPT Projectsはファイルの本数で止まり、Claudeのプロジェクトは容量で止まります。両社の公式ヘルプに書かれている上限と、渡す前の手順を整理しました。
案件の資料一式をAIに渡したい。仕様書、議事録、既存サイトの文言、ブランドガイド。チャットに毎回貼るのが面倒になって、そこで「プロジェクト」という機能に気づく。ここで手が止まります。ClaudeとChatGPT、どっちに置くのが正解なのか。
結論から言うと、優劣ではなく止まり方が違うだけです。
結論: 渡す資料の「本数」と「増え方」で決める。
- 資料が数本で、形が固まっている → ChatGPT Projects
- 資料が多い・これから増える → Claudeのプロジェクト
- 同じ資料をチームで共有したい → ClaudeのTeamプラン
この章だけ読めば選べます。両方の壁の位置が違います。
ChatGPT Projectsは、1プロジェクトに入れられるファイルの本数に上限があります。Claudeのプロジェクトは本数ではなく、入り切るかどうかで判断されます。だから「30本の議事録を放り込みたい」という場面で、片方は入口で止まり、片方は止まりません。
個人的には、この分岐は思ったよりきれいに割れると感じました。両方それなりに使える機能だと身構えていたのですが、公式ヘルプを読み比べると設計思想がはっきり別で、迷う余地が少ない。
上限はプランごとに違います。無料は5本です。残りは表にまとめました。
ChatGPTの公式紹介ページを見る(openai.com)
| プラン | 1プロジェクトに入るファイル |
|---|---|
| Free | 5本 |
| Go / Plus | 25本 |
| Pro / Business / Enterprise | 40本 |
← 表は横にスクロールできます →
この上限は2025年9月、無料ユーザーへの開放と同時に引き上げられたものです。同じタイミングで、プロジェクトごとのアイコン・色の設定と、そのプロジェクトだけに閉じたメモリ(記憶)の切り替えも追加されました。
ここで面白いのが、OpenAI自身が運営する開発者フォーラムの投稿です。上限が引き上げられる前のスレッドには「この本数では大きめのコード案件に使えない」「本数が足りず、半分近くのファイルを入れられない」といった書き込みが並んでいます。同じスレッドでOpenAIのサポート担当が2026年5月に「理想的ではない、開発チームに要望として上げた」と返答していました。
「200ドルのChatGPTをやめて20ドルのClaudeに移った」という投稿もあります。極端な例ですが、本数制限が理由で乗り換えを考える人が実在するという事実は、機能表を見るより雰囲気が伝わります。
Claudeのプロジェクトは、アップロードしたものをそのまま文脈に載せます。そして上限に近づくと、挙動が静かに切り替わります。

公式ヘルプによると、プロジェクトの知識がコンテキストの上限に近づく、または超えると、RAG(必要な部分だけ探して読み出す方式)が自動で有効になります。全部を一度に読むのをやめて、質問ごとに関連する箇所を検索して拾ってくる動き方です。このとき「プロジェクトナレッジを検索しています」という動作が画面に出ます。

無料プランではこの拡張が働きません。プロジェクト自体は無料でも作れて、上限は5個までです。つまり「資料を大量に置く」用途だと、Claudeは無料枠では足りません。逆に、置く資料が数本で読み込ませたいだけなら、無料のままで問題なく回ります。
ファイル単体の条件も公式に出ています。
| 項目 | Claudeの上限 |
|---|---|
| 1ファイルの容量 | 500MB |
| 1つのチャットに添付 | 20ファイル |
| PDFのページ数 | 1,000ページまで |
| PDFの図版の解析 | 100ページまで(以降は文字だけ) |
← 表は横にスクロールできます →
正直、この「101ページ目から図が見られなくなる」は地味に見落としがちです。ページ数の多い仕様書PDFを渡して図まで読んでほしいなら、章ごとに分けたほうが確実です。
どちらを選んでも、やることはほぼ同じです。順番を間違えると後で効きが悪くなります。
2と5は、Anthropic自身が公開している学習コースでも推奨されている作法です。「Q4-2025-Sales-Report.pdf」のように内容が分かる名前を付け、質問時にその名前で呼ぶ。検索して拾う方式になったとき、ここが効きます。
3は、ChatGPT側の本数制限への対処にもなります。議事録を10本入れるより、月ごとに1本へ束ねたほうが枠が空きます。手間はかかりますが、上限に当たってから慌てるより早い。
4の線引きは、同じコースが分かりやすく書いていました。知識は「何を参照するか」、指示は「どう振る舞うか」。トンマナや文体の希望を資料に混ぜると、参照対象と命令が混ざって効きが鈍ります。
一人で使うなら好みで選べます。複数人で同じ資料を見る段階になると、条件がはっきり分かれます。
| やりたいこと | Claude | ChatGPT |
|---|---|---|
| プロジェクトを他人と共有 | Team / Enterpriseのみ | Business / Enterprise向けの機能として提供 |
| 権限の指定 | 「閲覧のみ」「編集可」 | プランと管理設定による |
| 組織全体に公開 | 可(管理者が無効化もできる) | 管理設定による |
← 表は横にスクロールできます →
Claudeの共有は、無料・Pro・Maxでは使えません。個人プランで契約して「あとでチームに広げよう」と考えていると、ここで契約を組み替えることになります。
料金を時間に置き換えると判断しやすくなります。2026-09-28時点のClaudeは、Proが月20ドル、Maxが月100ドルから、Teamの標準席が1席あたり月25ドル。Proの月20ドルは、資料を貼り直す手間が週20分ほど浮けば元が取れる水準です。ChatGPTの各プランの金額は改定が入りやすいので、公式の料金ページで最新を確認してください。
Q. 両方に同じ資料を入れて使い分けるのはありですか。
管理する場所が増えるだけなので、更新する資料は片方に置くほうが楽です。ただし、片方を「書かせる用」、もう片方を「読ませて質問する用」と役割で分けるなら、二重に持つ意味はあります。
Q. 無料プランだけで完結しますか。
置く資料が数本で、内容が変わらないなら足ります。資料が増え続ける・チームで共有する段階になったところで有料の検討でよく、先に課金する必要はありません。
Q. 生成された文章をそのまま納品物に使っていいですか。
各社の利用規約で扱いが決まっているため、納品物に含めるなら契約しているプランの規約本文を確認してから判断してください。ここは推測で進めると後戻りが大きい部分です。