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AIで求人原稿を書く前に|載せる前に直す所とプロンプト

2026-10-20制作の仕事読了 約10分

Claudeに求人原稿を頼む前に用意する事実メモと、コピーして使えるプロンプトを紹介します。2024年4月に増えた「変更の範囲」、固定残業代の3点、年齢・性別の言い換え、採用ページ用のJSON-LDまで、載せる前に直す所を表にまとめました。

AIで求人原稿を書く前に|載せる前に直す所とプロンプト

結論: AIに「求人原稿を書いて」と頼む前に事実メモを作ること。出てきた原稿は、公式の記載例と照らし合わせてから載せます。

  • まだ何も手を付けていないなら → 給与・時間・勤務地を箇条書きにする(ここはAIに考えさせない)
  • メモができたなら → 「メモに無いことは【要確認】と書け」と指示したプロンプトで頼む
  • 原稿が手元にあるなら → 下のチェック表と、採用ページならJSON-LDの必須5項目を確かめる

時給1200〜1500円、掲載は2026-10-20〜2026-11-30。神楽坂にある架空の喫茶店「喫茶 灯(あかり)」が、ホールスタッフ(アルバイト)を募集するという想定を作りました。

この条件を事実メモにまとめ、Claudeに渡すプロンプトを組みました。採用ページ用のJSON-LD(検索エンジンに「これは求人です」と伝えるコード)まで作って確かめています。Claudeでの生成はまだ試せていません。CLIが未ログインで原稿が返ってこなかったので、この記事ではプロンプトと点検の手順を共有します。

この記事の目次
  1. 「求人原稿を書いて」だけで頼むと何が困る?
  2. AIに渡す事実メモには何を書けばいい?
  3. 求人原稿のプロンプトはどう書く?(コピー可)
  4. 求人原稿は載せる前にどこを直す?
  5. 固定残業代と「変更の範囲」はどう書けばいい?
  6. 「若手歓迎」「営業マン」はどう言い換える?
  7. 採用ページのJSON-LDはどう確かめる?(やってみた)
  8. よくある質問
  9. この記事のまとめ

「求人原稿を書いて」だけで頼むと何が困る?

事実を渡さないと、AIはそれっぽい条件を自分で埋めてきます。だから事実は先に渡します。

事実メモ AI 下書き 【要確認】 空欄で返す 点検して掲載

AIの文章は整って見えるので、そのまま出したくなりますよね。でも求人で困るのは、文章のうまさではありません。書いていない待遇が勝手に足されることです。

交通費、まかない、昇給。どれも「ありそう」なので、読み返しても見落とします。

「ChatGPTに求人票を書かせてみたら、思ったよりちゃんとした文章が出てきた。」 — 採用支援会社のブログ(2026年9月)

厚生労働省のリーフレットには、募集広告には「掲載した時点を明示するなど、正確かつ最新の内容に保つための措置を講じる義務」があると書かれています。下書きはAIに任せても、載せる責任は募集する側に残ります。

AIに渡す事実メモには何を書けばいい?

給与・時間・場所・期間は自分で書いて渡します。AIが推測する余地を残さないためです。

項目 喫茶 灯の例
職種名 ホールスタッフ(アルバイト)
仕事内容 ホールでの接客、オーダー、配膳、レジ/未経験の方には先輩が最初の1か月つきます
勤務地 〒162-0825 東京都新宿区神楽坂5-1-1
雇用形態 アルバイト(PART_TIME)
給与 時給1200〜1500円
掲載期間 2026-10-20〜2026-11-30
応募方法 応募フォームのURL

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※店名・住所は架空です。

勤務時間・休日・交通費はこの表にありません。だから原稿では【要確認】になるのが正解です。

いくつもの業種で使い回すなら、この表を型にして残しておくと楽です。

「よく扱う業種(介護、飲食、建設、製造など)は、プロンプトをテンプレート化しました。」 — 会社のnote(2026年1月)

求人原稿のプロンプトはどう書く?(コピー可)

入れるのは3つ。「メモに無いことは書かない」「見出しを固定する」「最後に要確認の一覧を出す」です。

Claudeの料金ページ。Freeプランは無料
Claudeの料金ページ。Freeプランは無料(claude.com・2026-10-21時点の画面)

Claudeは無料のFreeプランでも使えます。2026-10-20時点で、Proは月払いで月額$20です。月に数本書く程度なら、まずFreeで試して足りるか見れば十分です。

あなたは求人原稿の編集者です。下の「事実メモ」だけを使って、自社サイトの採用ページに載せる求人原稿を書いてください。

# ルール
- 事実メモにない数字・待遇・制度(交通費、まかない、昇給、シフトの自由度など)は書かない。必要そうなら【要確認:〇〇】と書いて空けておく
- 「アットホーム」「誰でも稼げる」「絶対」「必ず」「No.1」など、根拠を示せない言い方は使わない
- 次の見出しを必ずこの順で全部出す。分からないものは【要確認】にする:
  仕事内容/従事すべき業務の変更の範囲/勤務地/就業場所の変更の範囲/給与/勤務時間・休日/雇用期間(有期の場合は更新の基準と上限)/待遇・福利厚生/応募資格/応募方法/掲載期間
- 最後に「【要確認】の一覧」を箇条書きで出す

# 事実メモ
(事実メモの中身をここに貼る)

「変更の範囲」と「更新の基準と上限」を見出しに入れたのには理由があります。2024年4月から、募集時に明示する事項に加わったからです。見出しを固定しておけば、抜けても【要確認】として目に入ります。

一発で仕上がらなくても問題ありません。足りない所は、追加の指示で直していきます。

「「もっと採用したい人物像を具体的に書いて」「未経験歓迎のニュアンスを強くして」といったフィードバックを繰り返しながら、文章をブラッシュアップしていきます。」 — マーケティング会社のコラム(2026年6月)

求人原稿は載せる前にどこを直す?

AIの原稿を、厚生労働省の記載例と1行ずつ突き合わせます。

確かめること 公式の書き方・基準
募集広告の6項目 募集主の名称・住所・連絡先・業務内容・就業場所・賃金
住所 ビル名・階数・部屋番号まで
連絡先 電話番号・メールアドレス・自社サイトの専用問い合わせフォームへのリンクのどれか
業務の変更の範囲 (雇入れ直後)法人営業 (変更の範囲)製造業務を除く当社業務全般
就業場所の変更の範囲 (雇入れ直後)渋谷営業所 (変更の範囲)都内23区内の営業所
有期契約の更新 「通算契約期間は4年を上限とする」のように具体的に
掲載時点 掲載した時点を明示する
年齢 「年齢不問」と書いて年齢で断るのも法の規定に反する

← 表は横にスクロールできます →

選び方の基準:厚生労働省のリーフレットとページにある記載例を、そのまま並べました。

SNSで直接募集するなら、ここは要注意です。厚生労働省のQ&Aでは、SNSでもフリーランスの募集でも6項目が必要とされています。会社サイトの募集要項へのリンクだけでは足りません。

年齢や性別の線引きには例外もあります。迷ったら、最寄りの労働局かハローワークに確認してください。

固定残業代と「変更の範囲」はどう書けばいい?

固定残業代は、①基本給 ②何時間分でいくら ③超えた分は追加で払う、の3点をすべて書きます。

① 基本給 手当を除いた額 ② 固定残業代 ○時間分で△△円 ③ 超えた分 追加で支給 3つそろって初めて正しい表示

厚生労働省の記載例は、次の形です。

① 基本給(××円)(②の手当を除く額)
② □□手当(時間外労働の有無にかかわらず、○時間分の時間外手当として△△円を支給)
③ ○時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給

同じ資料には、ハローワークに寄せられる「求人票と実際の条件が違う」という申出のうち、一番多いのは賃金(固定残業代を含む)に関するものだとあります(平成29年度の調べ)。原稿でも、この記載例どおり3行に分けて書いてください。

変更の範囲は、事実メモの段階で決めてしまうのが近道です。アルバイトでも、将来ほかの店舗に回ってもらう予定があるなら書いておきます。

「若手歓迎」「営業マン」はどう言い換える?

年齢を連想させる言葉と、性別を表す職種名は、AIの原稿から拾い出して直します。

原稿に出てきやすい言葉 言い換え
営業マン 営業/営業マン(男女)
カメラマン カメラマン(男女)/撮影スタッフ
ウエイトレス ウエイター・ウエイトレス
看護婦・保母 看護師・保育士
女性の方は幼児同伴可 「女性の方は」を外す

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言い換え例は、業界団体である全国求人情報協会の資料から取りました。年齢の制限は、労働施策総合推進法で原則禁止されています(厚生労働省)。

プロンプトのルールに「年齢や性別を連想させる言葉は使わない」と1行足しておく手もあります。ただし最後は人の目で見ます。

採用ページのJSON-LDはどう確かめる?(やってみた)

喫茶 灯の事実メモをツールに入れたら、Googleの必須5項目はすべてそろいました。

喫茶 灯の求人情報を入れたツールの画面。右側に生成コードと「必須項目のチェック OK」
喫茶 灯の求人情報を入れたツールの画面。右側に生成コードと「必須項目のチェック OK」

使ったのは、このサイトで公開している求人JSON-LDの無料ツールです。画面には「必須項目のチェック OK」「給与は時給で出力されます」と出ました。出力されたファイルは1,026バイトです。

"description": "ホールでの接客、オーダー、配膳、レジをお願いします。<br>未経験の方には先輩が最初の1か月つきます。",
"employmentType": "PART_TIME",
"validThrough": "2026-11-30",
"baseSalary": {"@type": "MonetaryAmount", "currency": "JPY",
  "value": {"@type": "QuantitativeValue", "unitText": "HOUR", "minValue": 1200, "maxValue": 1500}}
必須 5つすべてあり 推奨 給与・形態・終了日あり リモート用 店舗勤務なので不要
Google検索セントラルの求人構造化データのページ
Google検索セントラルの求人構造化データのページ(developers.google.com・2026-10-21時点の画面)

Googleの必須は datePosted・description・hiringOrganization・jobLocation・title の5つです。給与に幅があるときは、value ではなく minValue と maxValue を使うと公式にあります。出力はその形で、改行も公式で使える <br> に置き換わっていました。

地味に見落としがちなのが baseSalary の中身です。公式は「雇用主が提示した実際の基本給」を入れるよう求めていて、概算額は対象外。AIの原稿に「月収例」のような数字が出てきても、JSON-LDには写さないでください。

必須項目の有無は、次のスクリプトで確かめました。

// 使い方: node check-jsonld.mjs <file.json>  Google 求人の必須5項目と推奨項目の有無を表示
import fs from 'node:fs';
const d = JSON.parse(fs.readFileSync(process.argv[2],'utf8'));
const req=['datePosted','description','hiringOrganization','jobLocation','title'];
const rec=['baseSalary','employmentType','validThrough','identifier','directApply','jobLocationType','applicantLocationRequirements'];
for (const k of req) console.log(`必須 ${k}: ${k in d ? 'あり':'なし ←'}`);
for (const k of rec) console.log(`推奨 ${k}: ${k in d ? 'あり':'なし'}`);
const u=d.baseSalary?.value?.unitText; if(u && !['HOUR','DAY','WEEK','MONTH','YEAR'].includes(u)) console.log('unitText が不正:',u);

Indeedにも載せるなら、職種名には勤務地や給与を入れないのが基準です。「ホールスタッフ 時給1500円!」ではなく「ホールスタッフ」とし、条件は本文に書きます。

Indeed Japanの求人掲載基準のページ
Indeed Japanの求人掲載基準のページ(jp.indeed.com・2026-10-21時点の画面)

よくある質問

AIが書いた原稿を、そのまま載せても大丈夫?

応募者の履歴書をClaudeに貼って、選考に使ってもいい?

慣れるまでどのくらいかかる?

人によります。体験談の一例として、こんな声がありました。

「私自身、外国人の採用を始めた当初は、求人票1枚作るのに3時間かかっていました。それがChatGPTを活用することで20分に短縮できました。」 — 会社のnote(2026年1月)

「効果的なプロンプトを作れるようになるまで、私は2ヶ月かかりました。 最初は「手作業の方が早い」と感じることも。」 — 会社のnote(2026年1月)

どちらも一人の体験です。事実メモの型を先に作っておけば、試すたびに入力を考え直さずに済みます。

この記事のまとめ

今日やることは1つです。自社の求人1本ぶんの事実メモを表にしてください。上のプロンプトは、メモに無い条件を【要確認】として最後に一覧で出すよう指示しています。

この記事は、Webサイトの動く部品集 AETHER Motion の制作チームが書いています。

出典

  1. 令和6年4月より、募集時等に明示すべき事項が追加されます厚生労働省 / 2026-10-20参照
  2. 求職者への労働条件明示のルールなどが変わります!(リーフレット)厚生労働省 / 2026-10-20参照
  3. 労働者の募集広告の表示について厚生労働省 / 2026-10-20参照
  4. 固定残業代を賃金に含める場合は、適切な表示をお願いします。厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク / 2026-10-20参照
  5. 募集・採用における年齢制限禁止について厚生労働省 / 2026-10-20参照
  6. 性別での採否判断は優秀な人材との出会いを逸しています公益社団法人全国求人情報協会 / 2026-10-20参照
  7. 求人情報(JobPosting)の構造化データGoogle検索セントラル / 2026-10-20参照
  8. 求人掲載基準Indeed Japan / 2026-10-20参照
  9. 生成AIサービスの利用に関する注意喚起等個人情報保護委員会 / 2026-10-20参照
  10. モデル改善のプライバシー設定を変更するにはどうすればよいですかAnthropic / 2026-10-20参照
  11. Claude PricingAnthropic / 2026-10-20参照
  12. 求人票作成をAIで効率化した体験(ブログ・中小企業の求人票づくり)ワークスデザイン / 2026-10-20参照
  13. 外国人採用の求人票づくりにChatGPTを使った体験(note)note / 2026-10-20参照
  14. AIで求人文をブラッシュアップする手順(コラム)はちまき / 2026-10-20参照