ツール一覧 / AI活用ノート / AIサイトビルダーの料金、案件3本を超えると実際いくらか
Framer・Webflow・STUDIOの公式料金表から、案件1本・3本・10本のときの月額を積み上げて比べました。表示価格が安く見えるのは、席(編集者)と未公開サイト枠が別勘定だからです。2026-09-02時点の公式ページで確認した数値のみ使っています。
「月10ドルなら安い」で導入して、案件が3本目に入ったあたりで請求額が想像と合わなくなる。だいたいこのパターンです。
原因は分かりやすくて、料金表に出ている数字がサイト1本ぶんの値段でしかないからです。制作会社が実際に払うのは、そこに席(編集者)と未公開サイト枠が乗った金額になります。公式の料金ページとヘルプを読んで、1本・3本・10本のときにいくらになるかを積み上げました。数値はすべて2026-09-02時点で公式ページから確認したものです。
円建てで請求が安定するのも STUDIO です。Framer と Webflow はドル建てなので、月額は為替で動きます。
3社とも構造は同じで、料金表に出ているのは一番下の層だけです。
サイトプランが1サイト1契約なのは3社とも公式に明記されています。Wix も同様で、ヘルプに「A site plan cannot be used for multiple sites. Each site you want to upgrade must have its own Premium or Studio site plan.」と書かれています。1本ぶんの契約を使い回せる想定でいると、そこで最初のズレが出ます。
順位を出す前に、何で測ったかを書いておきます。
「使いやすさ」「デザインの自由度」は今回入れていません。料金の話に絞ります。
前提を固定します。独自ドメインで公開、制作は自分1人、クライアント側に更新担当を1人ずつ入れる、年払い。この条件で積み上げます。
| 課金単位 | 1本 | 3本 | 10本 | 席の課金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| Framer Basic | サイトごと | $10 | $30 | $100 | 追加エディター$20/人・月、コンテンツエディター$10/人・月 |
| Webflow Basic | サイトごと | $15 | $45 | $150 | フル席$39/月(年払い)、リミテッド$15/月 |
| Webflow Premium | サイトごと | $25 | $75 | $250 | 同上 |
| STUDIO Mini | プロジェクトごと | ¥590 | ¥1,770 | ¥5,900 | 招待ユーザー無制限(追加課金なし) |
| STUDIO Business | プロジェクトごと | ¥3,980 | ¥11,940 | ¥39,800 | 招待ユーザー無制限(追加課金なし) |
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Framer は Basic $10/Pro $30、Webflow は Basic $15/Premium $25(いずれも年払い時の月額表示)。Webflow の月払いは Basic $25、Premium $39 と公式ヘルプに明記されています。STUDIO は年払い時の月額が Mini ¥590/Personal ¥1,190/Business ¥3,980/Business Plus ¥9,980、月払いだと ¥1,290/¥1,720/¥5,460/¥12,900 です。
ここに席を足すと差が開きます。Framer で10本、各案件にクライアント側のコンテンツエディターを1人ずつ入れると、席だけで月$100。サイト分と同額です。
同じ10本を STUDIO Business で組むと ¥39,800、席の追加はゼロ。Mini で足りる規模なら ¥5,900 です。時給8,000円で請求している人なら、Mini 10本は月45分ぶん。この差は本数が増えるほど効きます。
金額が跳ねるのは、案件が増えたときそのものではなく、次の3か所です。
未公開サイト枠。 Webflow の無料 Starter ワークスペースは「Two webflow.io unhosted sites」まで。提案中と着手済みで2枠は簡単に埋まるので、3本目を触り始めた時点で Core 以上が必要になります。Core は10本、Growth は無制限です。
席の単価。 Framer のヘルプには「The cost per editor varies depending on the highest-tier site plan in the workspace and the billing cycle.」とあります。同じワークスペースに Basic のサイトが2本と Pro のサイトが1本あると、全員の席が上位側の単価で計算される、という読み方になります。1案件だけ Pro に上げた影響が、他の案件の席にも波及します。
上限。 Webflow は2026年5月にプランを整理して、CMS と Business を「Premium」に統合しました。CMS 件数は2,000から20,000へ、コレクションは20から40へ、静的ページは150から300へ引き上げられています。適用日は新規購入が2026年5月13日、既存サイトが6月29日、Freelancer / Agency ワークスペースと旧価格のサイトが11月16日。古い価格で契約している人は、11月16日の適用日を確認しておいたほうがいいです。
ここは他の比較記事にあまり出てこないので、確認できたことをそのまま書きます。
Framer の席の単価に、公式内で食い違いがあります。 料金ページには「Additional editors are $20 / month, and viewers are free.」と一律の金額が書かれています。一方ヘルプには前述のとおり「最上位のサイトプランと請求サイクルによって変わる」とあります。2026-09-02時点でどちらも公式の記述です。実際にいくら請求されるかは、ワークスペース設定の請求画面で確認するのが確実だと思います。
Framer の AI クレジットはワークスペース単位の共有枠です。 ヘルプに「AI credits power Framer's AI features through a shared monthly allowance at the workspace level.」とあり、プロジェクトをまたいで合算されます。Basic のプロジェクトが2つあるワークスペースは月2,000クレジット。枠を使い切ると「Credit-using features pause.」で、AIを使う機能が止まります。1案件で追い込みをかけた月に、別案件のAI機能が止まる構造です。無料プランは一度きりの500クレジットのみ。
Webflow の席価格が載っているヘルプ記事に、公式の但し書きが付いています。 「Details on this page may not reflect the most recent pricing and plan changes.」という一文が入ったうえで、フル席 $45/月(月払い)・$39/月(年払い)、リミテッド席 $19/$15、レビュアー無料と書かれています。今回、Core と Growth の基本料金そのものを記載した公式ヘルプページは見つけられませんでした。席の単価は分かるが、ワークスペースの合計がいくらになるかは、料金ページで自分の構成を入れて出すしかない、という状態です。
なお Webflow のヘルプセンターは、確認日時点で通常のHTMLページ(help.webflow.com/hc/…)が403を返し、ヘルプセンターAPI経由のJSONでのみ本文を読めました。出典にそのURLを載せているのはそのためです。
Wix Studio は金額を確認できませんでした。 ヘルプには各プランの容量とCMS件数(Basic 10GB / 1,500件、Standard 50GB / 4,000件、Plus 120GB / 20,000件、Elite 無制限 / 10,000,000件)が明記されている一方、金額はプランページ側にあり、地域と通貨で表示が変わります。確認日時点の数値として引用できなかったので、今回の積み上げ表からは外しました。
帯域とCMSの追加購入は、サイトプラン本体より高くつくことがあります。 Webflow の公式ヘルプに載っている追加オプションは、帯域+50GBが月$30(月払い)/$20(年払い)、CMS +5,000件が$37/$25。Basic のサイトプランが$15であることを考えると、上限を超えた1本が他の数本ぶんのコストになります。ただしこの記事は2026年5月の統合より前の内容なので、現在の Premium プランでの扱いは料金ページで確認してください。超過時の扱いについては「You won't be billed for any overages the first month your site exceeds its bandwidth limit.」と、最初の1か月は猶予がある旨が書かれています。
制作会社として複数案件を回すなら、判断材料は3つに絞れます。
席の課金があるかどうか。 これが一番効きます。STUDIO は招待ユーザーが全プラン無制限。クライアント側に何人渡しても月額が動きません。Framer と Webflow は人数ぶん積み上がります。
課金がプロジェクト単位で分離できるか。 STUDIO のヘルプには「Our billing isn't tied to your account—it's tied to each individual project.」とあり、プロジェクトごとに支払い担当を1人決める形です。クライアントに支払いを移すときに、他の案件を巻き込まずに済みます。Wix も、支払いリクエストでクライアント側に上げてもらう導線がヘルプに用意されています。
通貨。 ドル建ての2社は、10本抱えた状態だと為替の振れがそのまま請求に乗ります。円建てで見積もりを固定したい案件では、ここが地味に効きます。
無料枠で足りるケースも書いておきます。ランディングページ1枚、更新は自分だけ、独自ドメインはクライアント持ち込みで別途——という案件なら、Framer の無料プランは1GB帯域と最大3エディターまで使えます。ただし独自ドメインは有料プランからです。STUDIO の Free も独自ドメイン不可でバナー表示が入るので、納品物としては使いにくいと思います。
Q. 一番安いプランを10本並べるのと、上位プラン1本にまとめるのは、どちらが安いですか。 まとめられません。3社とも「1サイト1契約」です。Wix のヘルプにも「A site plan cannot be used for multiple sites.」と明記されています。まとめられるのは支払い方法と請求書であって、契約数ではありません。
Q. クライアントに支払いを移せますか。 STUDIO はプロジェクトごとに支払い担当を切り替える設計です。Wix も支払いリクエストの仕組みがヘルプにあります。Framer と Webflow は、席がワークスペース単位なので、サイトプランを移せても席の扱いは別途整理が要ります。
Q. Webflow の古い CMS / Business プランは、いつまで使えますか。 公式ヘルプによれば、既存サイトへの適用が2026年6月29日、Freelancer / Agency ワークスペースと旧価格のサイトへの適用が2026年11月16日です。該当する契約があるなら、11月16日前後の請求額を確認しておくのが安全です。
Q. AI 機能を多用する場合、どこにコストが出ますか。 Framer はワークスペース単位の共有クレジットです。プロジェクト数に応じて枠は増えますが、複数案件で同じ枠を取り合います。使い切ると該当機能が止まり、追加購入が必要です。追加購入の金額は料金ページ側の記載になります。
Q. この記事の価格はいつのものですか。 すべて2026-09-02に各社の公式ページとヘルプで確認した数値です。この分野は価格改定が多く、Webflow は2026年5月にプランを統合しています。契約前にご自身で確認してください。なお、これらのプランに課金して検証したわけではなく、根拠は公式ドキュメントの記載のみです。