ツール一覧 / AI活用ノート / AIでLPを作る構成の型|AIが外しやすい3箇所と直し方
AIにLPの文章を書かせると、構成は整っているのに申し込みにつながらないことがあります。ファーストビュー・悩み・解決・実績・申し込みの5段の型と、AIがずれやすい「訴求の順番・CTAの数・実績の具体性」の直し方を、指示文の例つきでまとめました。
結論: AIには先に「型」を渡し、出てきた原稿は3箇所だけ人の手で直す。
- 書かせる前 → ファーストビュー→悩み→解決→実績→申し込み の5段を指定する
- 書かせた後 → 訴求の順番・CTAの数・実績の具体性 の3点だけ点検する
- 実績の欄 → 根拠を手元で出せる数字だけ残す
「LPの構成案、AIに出させたらそれっぽいのが一瞬で出た」。そこまでは速いんです。問題は、そのまま公開して申し込みが入らないとき、どこを直せばいいのか分からないこと。
この記事では、型を先に見せてから、AIの原稿がずれやすい3箇所を直し方つきで並べます。
AIに「LPを書いて」と頼む前に、5段の順番をこちらで決めて渡します。
ブロックごとに「何を伝える場所か」と「AIに渡す材料」を分けておくと、指示がぶれません。
| ブロック | 役割 | AIに渡す材料 |
|---|---|---|
| ファーストビュー(最初に見える画面) | 誰の何を解決するかを1行で言う | 対象者・一番の効果・ボタンの文言 |
| 悩み | 「自分のことだ」と思ってもらう | 実際の問い合わせで多い言葉 |
| 解決 | なぜこの商品で解決するのか | 仕組み・手順・他との違い |
| 実績 | 信じてよい理由を出す | 件数・期間・事例(根拠つき) |
| 申し込み | 次の一歩を1つだけ示す | 申し込み方法・料金・不安への回答 |
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選び方の基準:問い合わせ・資料請求・購入のどれか1つをゴールにするLPを前提にしています。会社案内のように役割が複数あるページには当てはめていません。

ファーストビューと悩みのブロックに、商品の機能説明が割り込んでいないかを見ます。
商品資料をそのまま渡すと、AIは資料の順番どおりに書きます。資料はたいてい「機能→実績」の順なので、読む人の悩みが下のほうに押し出されます。
順番がなぜ効くのか。UX調査のNielsen Norman Groupが2018年に公表した調査では、ページを見ている時間の57%が最初の1画面、74%が最初の2画面に集中していました。悩みが3画面目にあると、そもそも読まれない側に入ります。
直し方は1行です。

ボタンの文言と行き先が1種類にそろっているかを数えます。
AIに「CTA(申し込みボタンなどの行動を促す部分)を入れて」と頼むと、「資料請求」「無料相談」「LINEで質問」と気を利かせて並べてくることがあります。親切に見えて、読む側は選ぶ手間が増えます。
広告から来る人が多いなら、なおさら1つに絞ります。Google 広告ヘルプには、広告に書いた特典や行動を促すフレーズにランディングページの内容が対応している必要がある、と書かれています。広告で「無料相談」と打ったなら、LPのボタンも「無料相談」でそろえる、ということです。
| よくある初稿 | 直した形 |
|---|---|
| 資料請求・無料相談・LINE登録が並ぶ | ゴールを1つ決め、同じ文言を3〜4回置く |
| 「お問い合わせ」だけで何が起きるか不明 | 「30分の無料相談を予約する」と中身まで書く |
| ボタンの近くに料金がない | ボタンの直前に料金と所要時間を置く |
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個人的には、ボタンの数より「文言が全部同じか」のほうが効くと思っています。数を減らしても文言が毎回違うと、読む側は別の行き先だと受け取るからです。
実績の欄にある数字が、根拠を出せるものかどうかを1つずつ確かめます。
AIは実績の材料を渡さないと、それらしい言葉で空欄を埋めます。「導入実績多数」ならまだ空っぽなだけで済みます。困るのは「顧客満足度No.1」のように、根拠のない順位が出てくるときです。
消費者庁が2024年9月に公表したNo.1表示の実態調査では、令和5年度の措置命令(行政からの是正命令)44事業者のうち13事業者がNo.1表示に関するものでした。体験談にも注意が要ります。2017年の打消し表示の報告書では、「個人の感想です」と添えても、体験談から受ける「大体の人に効果がある」という印象はほとんど変わらない、と整理されています。
| AIが書きがちな実績 | 差し替える形 |
|---|---|
| 導入実績多数 | 「2023年4月〜2026年9月に制作したLP 48本」(実数を入れる) |
| 顧客満足度No.1 | 削除。調査をしたなら調査主体・時期・対象を併記 |
| 「売上が3倍に!」という声 | 誰の・どの期間の数字かを添える。平均的な結果も書く |
| 架空の会社名つき事例 | 許可を取った実在の事例だけ残す |
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ここが一番危ないと感じたのは、AIの文章が自然すぎて、数字が作られたものだと読み返しても気づきにくい点です。実績の欄だけは、全部の数字に「これはどこから来た?」と聞いてから残してください。

構成の順番と「書いてはいけないこと」を、最初の指示に入れてしまいます。
対話型AIならどれでも使える書き方にしています。例としてAnthropicのClaudeを挙げます。

次の順番でLPの文章を書いてください。
1. ファーストビュー:対象者と得られる結果を1行。商品名と機能は出さない
2. 悩み:下の「よく聞く悩み」を言い換えずに使う
3. 解決:機能の説明はここだけに書く
4. 実績:下の「実績データ」にある数字だけを使う。無ければ空欄のまま【要確認】と書く
5. 申し込み:ボタンの文言は「◯◯」に統一。他の行動は提案しない
書いてはいけないこと:No.1・満足度◯%・架空の事例・架空の数字
ポイントは4番の「無ければ空欄」です。埋めなくていいと明示しないと、AIは埋めにきます。
納品物に使うときの規約も見ておきます。2026-10-08時点のAnthropicの利用規約(2025年10月8日発効版)では、規約を守る限り出力の権利はユーザーに譲渡されるとしたうえで、正確さを自分で確かめずに出力に頼らないよう書かれています。ほかのAIを使う場合も、提供元の最新の規約を確認してください。
AIの初稿は「たたき台」と割り切ると、作業が速くなります。
| 質問 | 答え |
|---|---|
| ファーストビューの見出しもAIに任せていい? | 案出しは任せて大丈夫です。10案ほど出させ、悩みの言葉が入っているものを選ぶと絞りやすくなります |
| LPの長さはどのくらいが目安? | 決まった正解はありません。悩みと実績が最初の2画面に収まっていれば、下は長くても問題になりにくいです |
| お客様の声はAIで作っていい? | 作らないでください。実在の声を、本人の許可を取って使います。AIに頼むのは言い回しの整理までです |
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型を渡す→3箇所を直す、の2段階で回すと、AIの速さを活かしたまま外れにくくなります。
この記事は、Webサイトの動く部品集 AETHER Motion の制作チームが書いています。